よつ葉便り

さかき光陽では、このたび施設を挙げて「誤嚥（ごえん）性肺炎を予防しよう！」という取り組みを始めました。
「誤嚥性」の肺炎とは、口の中の細菌が気管に侵入することによって発症するもので、高齢社会になるに伴い増加してきております。実はこの肺炎、原因である口の中の細菌を少なくしておけば発症しにくくすることができるため「予防ができる肺炎」なのです。したがいまして、食べる前に口の中をきれいにしておくことが予防のための「肝」となります。まずはこれまで用いられていたスポンジブラシを取り回しのしやすいものに変更し、「再利用しない」というところから取り組みました。対象となる方は、入所の方の中でも特に誤嚥のリスクの高い「経口維持加算」を算定している方から開始しております。即効性のある取り組みではありませんので、まずは1年程度継続実施した段階で効果判定を行い、結果は学術大会等で報告できればと思っております。

スポンジブラシを小回りのきくものに変更！

「実践編」は別途動画にして職員向けに配信！

「基礎編」はどなたでもご視聴いただけます

第30回全国介護老人保健施設記念大会（別府大分）において、当施設に来ていただいている医師の白山裕士先生が発表した演題が、発表総数1186演題のうち優秀と認められ、見事「優秀奨励賞」を受賞いたしました！
演題名は「介護保険施設における救急搬送と看取りのあり方」です。老健施設からの救急搬送を減らすために必要なことおよび、「看取り体制」の整備に必要なことを発表の目的とされていました。抄録は、検索するとヒットしますので是非ご覧いただければと思います。
先生の発表にもある通り、さかき光陽におきましては、診療所併設の老健ではありませんが、現在「看取り（ターミナルケア）」におきまして老健施設として真摯に取り組んでおります。また、先月お知らせした「誤嚥性肺炎を予防する取り組み」など救急搬送を減らすための努力につきましても出来ることから改善を始めております。
地域に必要とされる「老健施設」を目指し、これからも努力と改善を進めていきたいと思います。

賞状とトロフィをもらいました！

演題の抄録は検索するとヒットします

ラジオ体操はあらゆる関節や筋肉を動かす全身運動です。特に肩関節や股関節を動かすことで体幹の柔軟性を高めてくれます。一日の始まりにはもってこいの運動だと思います。ラジオ体操の歴史は古く、90年以上前からと言われています。ラジオ体操が続いているのは音楽に合わせて軽快に体を動かせる点やたったの3分という手軽さが理由の1つだと思われます。
昔は夏休みに毎日行っていたラジオ体操ですが、毎日の習慣にすることで職員にとっては始業前の準備運動・利用者様にとっては立派な生活リハビリになります。これからも利用者様とともに続けていきたいと思います。

11月は気温が高い日が多かったですね。
そこで、リハビリ・介護職が協力して利用者様と屋外散歩を実施しました。外の空気を感じ、植物に触れることで季節を感じる事ができます。利用者様は、植物を通じて昔の記憶が蘇った様子で、懐かしい話をしてくれました。外で摘んだ“ねこじゃらし“を部屋に飾っている利用者様もいました。
また、日光（紫外線）を浴びることで「ビタミンÐ」が生成され、骨を強くしてくれます。さらに、脳内に「セロトニン」という物質が分泌され、ストレス解消や集中力アップ、気持ちが明るくなるなどの良い効果がたくさんあります。